Cursorのプライバシーモードの使用方法:機密コードの保護
Cursorのプライバシーモードでは、AI支援の利点を活用しながら機密コードを扱うことができます。このガイドでは、プライバシーモードを効果的に有効化し使用する方法を説明します。
プライバシーモードの理解
プライバシーモードとは?
プライバシーモードは以下の機能を提供します:
- 機密コードがAIサーバーに送信されることを防止
- 選択したファイルのローカル処理のみを維持
- 非機密コードに対する選択的なAI支援を許可
プライバシーモードの有効化
グローバルプライバシー設定
- Cursor設定を開く
- AI & プライバシーセクションに移動
- 「プライバシーモード」を有効化
- プライバシー設定を構成:
- 除外するファイルを選択
- プライバシーレベルを選択
- データ処理ルールを設定
プロジェクト固有の設定
- プロジェクトルートに
.cursorignore
ファイルを作成 - 機密ファイルのパターンを追加:
# 機密ファイル
*.env
*secret*
credentials/*
# プライベートディレクトリ
private/*
sensitive/*
プライバシーモードの使用
ファイルレベルのプライバシー
-
ファイルをプライベートとしてマーク
- エクスプローラーでファイルを右クリック
- 「プライベートとしてマーク」を選択
- ファイルがAI処理から除外される
-
一時的なプライバシー
- コードで
@private
コメントを使用 - コードブロックをプライバシー用に選択
- 特定のセッションでプライバシーを切り替え
- コードで
ディレクトリレベルのプライバシー
-
ディレクトリプライバシーの設定
{
"privacy.excludedDirectories": [
"src/secrets",
"config/private"
]
} -
継承ルール
- サブディレクトリはプライバシー設定を継承
- ディレクトリごとに上書き可能
- 設定は下位に伝播
プライバシー機能
コード処理
-
ローカル処理
- コードはマシン上に保持
- 外部APIコールなし
- 安全な補完候補
-
選択的なAI使用
- AIの使用タイミングを選択
- データ共有を制御
- セキュリティ境界 を維持
データ保護
-
機密情報
- APIキーの保護
- 認証情報の保護
- 個人データの保護
-
コンプライアンスサポート
- GDPR準拠
- HIPAA互換
- 企業セキュリティポリシー
ベストプラクティス
セキュリティガイドライン
-
ファイル整理
- 機密ファイルの分離
- 明確な命名規則の使用
- プライバシードキュメントの維持
-
コード構造
- 機密コードの分離
- 環境変数の使用
- セキュアなパターンの実装
ワークフロー統合
-
開発プロセス
- プライバシー要件の計画
- プライバシー設定のレビ ュー
- 定期的なセキュリティ監査
-
チームコラボレーション
- プライバシーガイドラインの共有
- 保護領域のドキュメント化
- 一貫性の維持
トラブルシューティング
一般的な問題
-
プライバシーモードが機能しない
- 設定の確認
- ファイルパターンの確認
- Cursorの再起動
-
AI機能が制限される
- プライバシー範囲の確認
- 必要に応じて設定を調整
- プライバシーと機能性のバランス
-
設定の競合
.cursorignore
のレビュー- グローバル設定の確認
- パターンの競合を解決